税務調査ってそんなに怖いもんじゃないですよ(前編)

税理士shun

2010年08月25日 10:46

大なり小なり「商売」をやっていれば必ずいつかはやってくる。

ソイツの名は「税務調査」



でも、対応が分かっていれば大丈夫。
私もかれこれ16年この世界にいますので、いろんな調査官を見てきましたが、
近年、何とな~く感じることは、調査官が礼儀正しくなったこと。


昔はひどい調査官もいましたからね。
こっちは調査の立会いで接見しているのに、人の事を自分の部下のように
扱おうとする人間とか、大声を出して威嚇するとか。


最近は、こういった人達はほぼ見ませんね。
彼らも以外と納税者の皆さんの「目」を意識しているんですよ。



今でもそうかもしれませんが、
昔はね、

「酒税の旦那」
「法人の人」
「所得の野郎」

(他にもいろんな言い方があるみたいです)


なんて隠語があったんですよ。
納税者から見てのことなんですけど、酒税>法人税>所得税って感じ。
ちなみに、酒税はお酒の製造工場、法人は普通の会社、所得は個人事業者と
思って頂ければ結構です。


では、何故い酒税が「旦那」なのか。
それは、酒の製造免許を国が握っているから。
ウチの顧問先に酒の製造工場がありませんので、他から聞いた話ですが、
調査官はVIP待遇だそうです。
そりゃそうですよね。調査官がヘソを曲げたら商売できなくなっちゃうかもしれな
い。資料は揃っていて尚且つ正しくて当たり前。正直、調査官もやる事が無い
みたいですよ。


次に、何故法人税が「人」なのか。
これは酒税みたいに特別な利害関係がないから。
普通に人として接するということですかね。


最期に、何故所得税が「野郎」なのか。
ま、個人事業者ですからねぇ。
会社ほど余裕は無く1人何役もこなしているでしょう。
そこへ調査が来れば、腹の中では「この野郎!この忙しい時に」
って感じではないかと推察致します。



でもね、調査官も人の子です。
税務調査の時にあまりツンケンしたり、意地悪して書類を出さないとかはあまり
お勧めできません。あくまで、普通の人として接すること。これが第1歩です。

その上で、「必要な協力はしますよ」という態度でいることも大事です。

その上で、書類等の提出に悩んだ時は「今、探してますんで」と言って、担当税
理士に相談すればいいんです。


向こうさんも、基本的には間違いを指摘して、税金を徴収する目的で来ているん
ですけど、「税務指導」っていう建前があるんです。
だから、しめたとばかり、いろいろと質問するのもアリですよ。
(但し、墓穴を掘らない程度にお願いします。「必要以上に情報を提供しない」と
いうのも調査の鉄則
なんです。)
調査官の性格にもよりますが、ある程度受け答えしてくれるハズです。



おっと、長くなりそうなので、今日はここまで。
次回、もうちっと細かい内容について触れていきますね。

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